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デジタルカメラの基礎知識(中級編)
初級編で書いたことをもう少し詳しく説明します。


デジタルカメラも普通のカメラも撮り方の基本は同じ
普通のカメラがフィルムに映像を焼き付けるのに対しデジタルカメラは保存用ディスクに
ファイルとして保存します。
その点が違うだけでカメラについての基本的な操作や知識は普通のカメラとほとんど同じです。



ボケた写真の3大原因
撮った写真を見て、「これはピンボケ、カメラが悪いのでは」と疑ったことありませんか。
確かにピントが正確に合っていないほんとのピンボケもありますが、それ以外の原因も沢山あります。
ピンボケの原因
1、ピントが合っていない
2、カメラがぶれた
3、被写体が動いた


オートフォーカス
最近のカメラはほとんど自動で焦点を合わすオートフォーカスになってます。
手動でピントを合わせることが出来るカメラもありますが、難しいのでオートフォーカスを使うのが無難。
オートフォーカスにも色んな方式があり、メーカー、機種によって異りますが、
デジタルカメラの場合、総じて、
☆暗いところ
☆コントラストの少ない物体
☆動いている物体
にはピントが合いにくくなるようです。
どのような時に合いにくいのか自分のカメラの特性をテストしておきましょう。


手ぶれしないために
感度

披露宴の写真が使い捨てカメラではうまく撮れていたのに、デジタルにしたら
真っ暗、という現象は感度が低いことが影響している。

フイルムには感度がある。
数値は小さいほうが感度が低く露出時間を長くせねばならない。
感度の高いフィルムを使うとシャッタースピードを早くできるのでぶれない写真ができる。
当然、暗いところに強い。
デジタルカメラにも感度がある。通常ISO100の場合が多い。
感度を高くすると画像にざらついたノイズが入るので現状では低くせざるを得ないようだ。

デジタルカメラと使い捨てカメラの感度を比較してみると、
   最近の使い捨てカメラ ISO400
   デジタルカメラ      ISO100
ISO400の使い捨てカメラが1/100秒のシャッタースピードで撮れるとき、
ISO200なら 1/50、
ISO100なら 1/25 に落ちてしまう。
1/25秒のシャッタースピードでは手持ちではよほどしっかりホールドしない限り手ぶれになる。



シャッタースピードはどの程度必要か
手ぶれしないためには
  1/焦点距離(35mm換算) のシャッタースピードが必要と云われている。
焦点距離は広角側では小さく望遠側は大きくなる。
通常、
 35mm以下を広角
 50mm を 標準
 80mm以上を望遠
と呼んでいるようだ。
デジタルカメラに搭載されているズームレンズは35mm〜105mm程度の
3倍ズームが多い。
このようなカメラの場合、手ぶれしない為のシャッタースピードは
 広角側 1/35秒
 望遠側 1/105秒
となる。
明るい屋外の場合シャッタースピードは望遠を使っても1/100以上は確保できるが
暗い室内でははるかに遅くなる。
ストロボを使うとシャッタースピードを早くすることが出来る。
ただ、遠くまでは届かないので対象物に近づかなくてはいけない。





暗すぎる写真について
写真の写り具合いのうち「明るさ暗さは」カメラの露出量で決まる。
露出量をコントロールするためにカメラには
  絞り
  シャッタースピード
と2つの機能が付いている。


絞り

光を通す穴。
暗いところでは大きくし、明るいところでは小さくして光の量をコントロールする。
f3.5 f11 など数値で表される。
数値が小さいほど穴の径が大きく光が多く入る。

シャッタースピード(露出時間)
シャッターを切る速さ。1/100秒 1/25秒 など表記されりる。
露出時間が長いほど光の総量は増える。


カメラが露出を決めてくれる
露出量はシャッタースピードと絞り値の組み合わせで決まる。
昔のカメラは手動で露出を決めていたが、最近のカメラは自動で露出量を計算し、
シャッタースピードと絞り値の組合わせも決めてくれる。
通常の撮影ではこれを使うのが無難。



更に綺麗に撮るには

露出補正を使う
カメラが露出を決めるとき、対象物に白が多いと「明るい」と判断して露出を少なくする。
出来上がった写真は暗めで、白がグレーになる。
反対に黒が多いと「暗い」と判断して露出を多くする。
出来上がった写真は明るめで黒がグレーになる。
このような時は露出に補正をかけると適正な露出にすることが出来る。
これを露出補正という。
どの程度の補正をかけるかは対象物により違いが出るので経験と知識が必要なので
更に良い写真を撮りたい人は写真関係の本を読んで知識を身につけよう。
カメラによって露出補正がすぐ出来るものとやりにくいもの、全く出来ないもの
色々あるので操作方法はカメラのマニュアルを良くよんでください。